カブのキャブレターセッティングデータ

キャブセッティングは義務教育である。

過去のキャブレターセッティングデータ。
エンジンの構成によってテーブル分け。
書ききれない情報や忘れていることなどあり。

クリップ(CP):下から1/5、2/5、3/5(中段)、、、。3段式なら○/3で表記。
PB16/PZ19はニードルクリップ位置が5段階。

キャブセッティングの方法

エンジンの気持ちになって考える。
通常、キャブレターの気持ちになって考える必要はない。

キャブレター本体に関するメモ

■ PB13

カブ50の純正キャブレター。
強制開閉式。エアスクリュタイプ。

■ PB16/PZ19

スーパーカブ70、90の純正キャブレター。強制開閉式。エアスクリュタイプ。
と、それをコピーして、少しだけ設計が変わったような感じのPZ19。
全体的なサイズ感は同じで、各部パーツも共通なので、カブ70/90のマニホールドなどが利用できる。

クリッピングポイント製のPZ19が9000円ほどで手にはいる。
PZ19にキャブヒーターはついていない。
特にクセはないので、素直にセッティングすれば良い。セッティング幅も普通。

<基礎セッティング>

  • カブ50: SJ#35、MJ#78 or 80
    • キタコ75cc(ライトボアアプ) MJ#85~90
    • 50のヘッドに付ける場合(75ccのライトボアアップなど)では、インテークに段ができるため必ず加工する。PB13(ノーマルキャブ)と差が無い場合は吸気容量の設計限度
  • カブ70: SJ#35、MJ#80 or 82
  • カブ90: SJ#38、MJ#85~90

■ PC20

カブを触っているとよくリコメンドされるキャブ。
正直、良いところといえば無難なところ。
特に特徴はなく、触ったなりのセッティングになる印象。

<基礎セッティング>

  • カブ50: SJ#35、MJ#80(純正エアクリ) or MJ#85(パワフィル)
    • ハイカムの場合は#90推奨
    • キタコ75cc(ライトボアアプ) MJ#95~推奨
  • カブ70: SJ#35 or 38、MJ#85~#90
  • カブ90: SJ#40、MJ#90~100

■ PD24

PDシリーズはアイドルスクリュではなく、パイロットスクリュなので注意。
締め込めばガソリンが絞られ、薄くなる。
(エアスクリュは締め込めばエアが絞られ、濃くなる)

■ PE24

これも強制開閉式。
エアスクリュ式。

■ CVキャブ

6V エコノパワー系(SDXやSCM)に採用された負圧式キャブ。
もっさりする。

■ F24/TM24

ミクニのフラットピストンタイプの強制開閉式キャブ。
2st用のキャブレター。4st用は泉モータースなどで手に入る。
ヨシムラのMJN TM24の素体と同一。
ニードルの選定が難しい。

ここに掲載したなかで一番パワーが出るキャブ(105ccにて)。
走りっぱなしなら燃費もそこそこ。街乗りのストップアンドゴーは得意ではない。

50cc

AA01E(フルノーマル、ブローバイ非還元)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
PB16(C70用)エアクリボックス
ノーマルクリーナー
(C50用、非AA01用)
C70マニホールド		HM168(アウスタC70用B級)6番(指定)MJ92
SJ40
CP3/5		6月
マニホールド-Eg間の段差修正なし
1/8モゴ付き
【EAGLEさん助言】
    ->流速が速ければ濃くなる。逆に遅いと…?
↑↑同上↑↑MJ90
SJ40
CP5/5		1/8モゴ付き改善 -> 全域に渡ってまだ濃い?
↑↑↑↑
↑↑↑↑
↑↑↑↑

70cc

C70E(12V Egフルノーマル)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
PB16(純正)エアクリボックス
ノーマルクリーナー		リトルカブ(2005)6番(指定)MJ78
SJ40
CP不明		マフラー以外ノーマル
PZ19(CP)↑同上↑7番MJ90
SJ38(調整余地なし)
CP不明		夏場
エンジンが熱い気がする?
↑↑↑↑MJ92夏場
体感では濃い、プラグはやや白い灰。
↑↑↑↑
↑↑↑↑

C70E (6V 過渡期フルノーマルEg エコノパワー系と同仕様?)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
F24エアクリボックス改2
JUN 70/90マニホールド
KITACO パワーフィルター(φ43/ストレート) 515-0000430		KH6番(指定)MJ
SJ
CP		H30年4月Idleしない。
5月以降Idleする。
アクセルオフ->IdleのIdle手前で回転落ち遅い。
段付きあり。
よく回る。10500でバルブサージ。

プラグ外周濡れ
プラグ中央やや白
↑↑↑↑MJ進まない。多分濃い。
↑↑↑↑MJ進まない。↑より進む。
プラグめっちゃ白。
↑↑C90(12V規制前ガードなし)↑

80cc (C70/HA02 head / JUN80)

C70E JUN80ボアアップキット(11:1)
C70/HA02共通ヘッド(BF用キットのピストン + 41.4mmクランク用シリンダー + C70ヘッド)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
PB16↑アウスタモナカ
自作バッフル		6番MJ95
SJ40
CP不明		C70カム
カムスプロケット1コマズレ
パワーバンド外すとペチペチ(打音?)
プラグ黒い、湿ってはいない
排気漏れ
↑↑↑6番MJ85
SJ40
CP不明		プラグ真っ白、まだ排気漏れ
↑↑↑6番MJ92
SJ40
CP4/5		排気漏れ直した
SJ域で濃い気がするけどそもそもカムスプロケズレ。
↑↑↑
バッフル抜けた		6番MJ90
SJ40
CP4/5		雨天、朝、気温低し
クリップ域で濃い?
↑エアクリボックス改+デイトナパワフィルC90(12V規制前ガードなし)6番MJ85
SJ40
CP4/5		若干濃い
マージン取って82MJか?
↑↑↑↑↑カムスプロケ修正
KITACOハイカム
プラグ若干白い?
↑↑↑7番MJ90
SJ40		MJ90で高回転パワーない?
↑↑↑↑SJ381/8付近で息継ぎ
クリップ不明
↑↑↑↑SJ42変速時のショックが軽減
高回転は変わらず
これいいぜ(カムスプロケ修正前より30%の最高速アップ)

97cc (100EX互換アルミ)

100EX互換97ccアルミシリンダー 純正アルミガスケット2/3仕様
(C70Eベース C70/HA02共通ヘッド CM4速)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
PB16(純正)エアクリボックス改+デイトナパワフィルC90(12V規制前ガードなし)7番MJ92
SJ40
CP4/5		11/25 くもり 4℃/91%
アイドリングできない
アイドル調整余地なし
↑↑↑↑MJ98
SJ42
CP4/5		同日
アイドリングok
4000回転くらいで谷and谷
濃い濃い
↑↑↑↑MJ95
CP5/5		同日
まだ谷がある
濃いようなのでMJ92を試すべきか
↑↑↑↑MJ922017/11/27
上は気持ち良い。
下でもごつく。SJか?
↑↑↑↑SJ40同日@17:00
ノッキングか?
五老下りから波のような振動が特定の回転数で起きる
↑↑↑↑MJ98
CP4/5		同日
MJだけ2ランクアップ
まだノッキングする
SJ40のつまりか?それともSJ42でないとノックする?それかヘッドガスケットの厚さが問題か…
↑↑↑↑MJ92
SJ42		11/28 めっちゃ晴れ
五老を登ったセッティング(CPのみ4/5)
ノッキングする…
もしかしてこの振動はノッキングではないのか?エンジンを開けるしかない。

100EX互換97ccアルミシリンダー 純正アルミガスケット標準枚数
(C70Eベース C70/HA02共通ヘッド CM4速)

キャブ吸気マフラープラグジェット他
PB16(純正)エアクリボックス改+デイトナパワフィル
C70エアクリコネクティングチューブ		C90(12V規制前ガードなし)7番MJ90
SJ42
CP4/5		12/1 朝 寒い
エンジンを開けた見たがIN側のピストンがヒットしており、またオイルラインに詰まりがあった。
修正後ノッキングは消える
7000ちょいくらいまでしか回らない?
14インチにて17-35で4速65kmが現界
41.4mmとはフィーリングが違ってよくわからない…
↑↑↑↑
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105cc

タケガワ 105cc、ピストンやや削り(レギュラーぎりぎり仕様) 注意: 地方の交換サイクルが長いガソリンスタンドのレギュラーを使うと高速ノッキングを起こす。オクタン価を引き上げる成分が蒸発していると考察。

ヘッド: xxx
シリンダー: タケガワ Sステージ 105cc
クランク: 純正 49.5mm
トランスミッション: リトルカブ4速

キャブ吸気マフラープラグジェット他
F24 IZUMIエアクリボックス改+42mmエアクリコネクティングチューブ、JUNマニホールド 段合わせ
JUN ステンレス7番
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MEMO

  • あなたのアクセルの開け方はどうですか? ガバっと開いていないですか?
  • 排気漏れや二次エアを吸っている状態ではセッティングができない(当たり前)。
  • 沼るのでマフラーとクリーナーは先に決定する。
  • SJを濃くしすぎるとアイドリングの回転数が下がりきらないので注意。
  • 流速が速ければ濃くなる。すなわち、負圧が強すぎて速くなることで増えた吸入量を上回る量のガソリンが吸い出されてしまって、結果混合比が濃くなる。例えば、C50純正PB13キャブレターのままボアアップした時、クリーナーからファンネルに変更した時等。MJを薄くする方向で調整。
  • 流速が遅い、例えば排気量に対してビッグボアのキャブレターを装着し、おまけにポートを絞って流速を稼いでない、混合気経路に段差がある、といった場合は薄くなる可能性アリ。しかし症状的には開け始めやガバッと開いたときに失火する方が目立つため気づきにくい。“流速が速ければ濃くなる”の逆と考えると良い。
  • クリップ位置によって、パーシャル領域での反応も変化する。薄めの場合はよろしくない。具体的には、息つきを起こしたときのようにエンジンがガクガクする。ノッキングは無い。パーシャルだというのに何だ?と思ってクリップ位置を濃い方向に振ってやったら治った。
    • サーキット用にセッティングを作るなら:
      • 下からパワーが出るように、迷った場合は濃くする。